【翻訳】GENGのCEOが「eスポーツの冬」について考えを語った

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韓国のメディアであるKORIZON Esports所属のAshley kang氏からGENGのCEOであるArnold Hur氏へとインタビューを行った動画の、「eスポーツの冬」についての部分の和訳です。(動画時間8分から11分20秒あたり)

 

 

 


Ashley: このインタビューは韓国で放送され、たくさんの人が視聴すると思います。
彼らは、あなたを含め様々な人が「eスポーツの冬」という言葉を使うのを何度も見てきました。
お聞きしたいのですが、あなたにとって、「eスポーツの冬」とはどのような意味でしょうか。
なぜこの言葉は多くの人々の注目を集めているのでしょうか。

 

Arnold: eスポーツは段階的に成長し続けていて、6~7年ほど前に新しいスパートに入りました。
投資家たちかがeSportsにたくさんのお金を注ぎましたし、私は今でもそう考えていますが、「eスポーツは将来巨大産業になる」と誰もが感じていました。
ただしかし、投資家たちから期待されていた期間に期待されていたほどの十分な収益を上げることができませんでした。

 

これは非常に初歩的な問題なんですが、例えばそこのようなコーヒーショップがあったとして、(窓の外を指さす)そこでは世界最高のコーヒーを販売していたとします。
ただ、彼らはコーヒーを50セントで売っていましたし、十分な数のお客を集めることができていませんでした。
基本的なことですが、コーヒーを売るために必要なコストがお客が欲しいと思う値段を上回っていたら、どれだけそのコーヒーが美味しくても、どれだけ素晴らしい店だったとしても、商売は長続きしないでしょう。
「eスポーツの冬」と呼ばれている現状も、それと同じ問題を抱えていると思っています。

 

私の意見ですが、ファンの皆さんが多くのお金を使ってくれるかどうかは重要ではないと考えています。
ファンの方々が選手たちを応援して、試合の観戦に来てくれてグッズを買ってくれることは大変素晴らしいのですが、そのお金がファイトマネー等の形で直接私たちに入ってくることはありません。
LCKリーグの放送料も昔ほど高い値が付かないようになり、収支のバランスが傾いてきています。
今、LCKのチームや他のリーグ、他のどのeスポーツチームの損益状況をチェックしたとしても、黒字を出している所は無いと思います。
どのチームも赤字を出し続けていて、今のままでは長続きできないでしょう。

 

それでも、少しずつ雪解けの兆しが見えてきました。eスポーツはまだまだ成長し続けると思っています。
私たちのチームエモートがどれくらい売れたのかと思うとワクワクしますし、そういったデジタルコンテンツからプロチームの収益を得るやり方を進めていってほしいです。
(訳注: Worlds2023のチームエモートの売り上げは100%出場チームへ還元される。)

とてもシンプルな問題ですが、LOLをプレイしてプロシーンの観戦もするような人たちは、どんなものを買いたいと思うでしょうか。
ユニフォームを買ってくれるファンもいますが、ほとんどの人たちはそれよりもスキン等のゲーム内アイテムを買いたがるはずです。

 

Ashley: 今年のシーズンの初めにも、各地域ごとに2チームに分かれて勝負をして、勝ったチームはエモートを作ることができるイベントがありましたね。
Deftがアルパカのアイコンを作ってもらっていて、人気が高かったことをよく覚えています。
(訳注: 2023年1月に開催された「Season 2023 Kickoff」のこと、実装されたエモートの売り上げはプロチームへと還元された。)

 

Arnold: ええ、アルパカのエモートは本当によく売れていました。
私たちもGENGを代表するような動物を用意しておかないといけないですね。(笑)